不眠症と病気の関係

不眠症になると実は他の病気が隠れている場合があります。また、薬物の副作用などもあるので注意が必要です。 不眠症を伴う病気として高血圧症があります。眠れないと血圧が高くなる傾向がありますが、もともと血圧が高めの人は眠れないからさらに高くなることがあります。不眠症の方は高血圧を発症するリスクが健康な人に比較して2倍近いというデータもあります。 次に糖尿病の方も不眠症になりやすいと言われています。糖尿病の特徴である多尿、のどの渇き、痛みやしびれ、また低血糖を起こすかもしれないという不安な気持ちなどから不眠になりがちです。 泌尿器の病気も不眠になりがちです。一日に何度もトイレに行く方は夜トイレに行って眠れなくなるということが良くあります。お年寄りなどは特に、夜トイレに行ったら眠れなくなったという声を聴きます。 うつ病の方は9割が不眠症を持っているといわれています。逆に不眠症を疑って診察をうけたらうつ病であることがわかったということもあるそうです。慢性の不眠症である方がうつ病になる可能性は非常に高く、若いころに不眠症であったかたが中高年期に不眠症を発症するケースも少なくありません。 うつ病と不眠症は密接な関係があり、不眠症の治療がうつ病にも影響を与えるそうです。 痛みの強い病気も不眠を引き起こします。 関節のリウマチや首、肩、背中、腰、または頭痛などの痛みを感じている時にはなかなか深い眠りにつくことは容易でないと想像できます。痛みを持つ方の睡眠不足はさらに日中の痛みも増大させます。あまり痛みがひどく、眠れない場合も痛みだけでなく、睡眠について医師に相談する必要があります。 かゆみが強い病気についても不眠を伴う場合があります。 アトピー性皮膚炎や掻痒症などはかゆみが引き金となって、イライラして不眠に陥ることが多いです。眠りが浅いとさらにかゆみを敏感に感じて、ますます眠れないという悪循環に陥ることもあります。 むずむず脚症候群も同様に、安静時やじっとしている時に「足がむずむずする」「虫が這っているような感覚がする」「ピンでつつかれているような感覚がする」などの感覚から、入眠しにくかったり、睡眠途中で目が覚めたり、気になって寝付けないということもあります。 呼吸器の病気も不眠を引き起こすことがあります。気管支ぜんそくなどは明け方に発作を起こしやすく、呼吸が苦しくなったり、咳が止まらなくなったりして、そのまま眠れないということが多いです。 そして、更年期障害から引き起こされる不眠もあります。この場合は、睡眠導入剤を利用するよりも、女性ホルモンに特化した更年期サプリメントや漢方薬などを用いることで、ツラい更年期症状が緩和されることもあります。 どちらにしましても、睡眠がしっかりとれないとこれらの症状が悪化し、日中も疲労が取れなくて日常生活に影響します。 病気の治療とともに、質の良い睡眠をとり、病気と不眠症を改善する必要性があります。